ペニスの勃起、男性機能の回復に欠かせない栄養素であるシトルリン。
シトルリンには、血管をしなやかにし血流を改善する効果があり、ペニスの勃起力増加に大きな影響を与えます。
シトルリンの持つ効能とペニスとの関係、シトルリンの推奨摂取量と効果的な摂取方法など、それぞれについて詳しく解説します。
シトルリンがペニスに与える効果
シトルリンとは、スーパーアミノ酸とも呼ばれているアミノ酸の一種で、その摂取により、血流の改善が認められている栄養素でもあります。
シトルリンは、摂取された後、体内でアルギニンへと変わり一酸化窒素(NO)を作ります。そして、この一酸化窒素は血管の壁となる筋肉を弛緩させる作用を持ち、それによって動脈が拡張され、結果として血流が改善されます。
ペニスの勃起において、この血流が大きな要素です。
ペニスは、海綿体というスポンジのようなものが、棒状の皮でくるまれた臓器です。ここに血液が流れ込むことで、スポンジ部分である海綿体が膨張し、棒状に沿って大きくなります。
このようなメカニズムで行われるのがペニスの勃起ですが、血流の良し悪しでペニスの膨張の度合いが大きく変わります。つまり、血流が悪いと充分な勃起ができなくなる、ということです。
シトルリンの摂取により動脈が拡張されると、自然とペニスへ流れ込む血液量は多くなります。そのため、シトルリンを摂取することでペニスによい影響を与えることができます。主に2つの効果が見込まれます。
ペニスの勃起感が増す
上記のように、ペニスへ流れる血液量が多くなるため、海綿体の膨張率が上がりますが、実はそれだけではありません。
勃起をするときには、脳から勃起神経への働きかけが行われ、その結果として、海綿体の活動が活発となり血液が送り込まれます。
実はシトルリンの血行改善作用はペニスに限定したものではなく、全身に及ぶもので、命令を出す脳の血管でも血流の促進が行われます。
そのため、勃起神経への働きかけがより強いものとなり、勃起感が増すように感じます。
ペニスの増大感
勃起は海綿体へ血液が流れることにより起こる現象であることはお伝えしました。
しかし、海綿体は無限に膨らむものではありません。海綿体を包む皮膚は伸び縮みしますが、限界はあります。
言ってしまえば、10cmのペニスが、15cmや20cmまで伸びることはありえません。
しかし、シトルリンの摂取と血管の拡張効果により、確実にペニス内部の血液量は増えています。
風船を想像してみて下さい。80パーセントくらいの空気が入った風船があるとして、そこにさらに空気を送り込むと、風船はさらに大きく膨らみますね。
それと同じことがペニスにも起こります。普段の血液量よりも多い血液が流れ、皮膚を限界まで伸ばした勃起により、普段よりもペニスが増大した感覚を持つことができます。
シトルリンの推奨摂取量は?
シトルリンの効能はわかりました。ではこのシトルリンは、1日にどれくらい摂取すればよいのでしょうか。
以下は内閣府の食品安全委員会が公表した、シトルリンに関するデータです。
L-シトルリンはウリ科野菜に比較的多く含まれており、スイカ中の含有量 が最も多い(可食部湿重量当たり 1.8 mg/g)。栄養補助食品として販売され ている従来の L-シトルリンの一日推奨摂取量は 800 mg であり、これはスイカ(可食部)444 g に相当する。
食品安全委員会
このように、シトルリンは一日800mgが推奨される摂取量となります。
ちなみに、シトルリンは日本でスイカから発見された栄養素で、その名はスイカの学名であるシトルラス(citrullus)に由来します。そのため、引用のようにスイカの仲間であるウリ科野菜に比較的多く含まれているのです。どの野菜にどのくらい含まれているのか見てみましょう。
一番多く含まれているスイカを筆頭に、ウリ科の野菜が続きます。中華料理でよく見るクコの実だけでなく、日常的に薬味として使われるニンニクにも含まれているのは嬉しいですね。
シトルリンの効果的な摂取方法
シトルリンが多く含まれる食品を、どんなタイミングで摂取すればより効果を感じられるのでしょうか。
シトルリンの血行促進効果には即効性があることがわかっています。また、血流の改善はペニスだけでなく、トレーニングや運動パフォーマンスの改善にも効果があることがわかっています。
運動直前に摂取
シトルリンは運動前、遅くとも1時間前には摂取することを心掛けましょう。
血行促進による運動パフォーマンスの増加、また脳の血行がよくなることで、集中力が持続したり、メンタルの安定を図ることができます。シトルリンには成長ホルモンの分泌を促す作用もあります。トレーニングにおいて成長ホルモンは身体を強くするために必須なホルモンです、骨や筋肉を効果的に強くするためにも、運動前の摂取を心掛けましょう。
性行為の直前に摂取
運動と同じく、1時間前までの摂取が理想です。前述のように体内に吸収され、血行が良くなることで、勃起力が上がります。
また、定期的な摂取を行うことで、勃起のしやすい身体になります。加齢で起ちにくい、ED気味かもしれない、そんなときには定期的な摂取を心掛けてみましょう。
バランス良い栄養摂取の方法
シトルリンはそれ単体で摂取するだけでは効果を発揮しにくい栄養素です。
身体をつくるためには普段の栄養摂取からバランスを考える必要があります。
栄養バランスを整えるポイント
昔、学校で習った食品の「黄」「赤」「緑」は覚えているでしょうか。
黄色の食品は、炭水化物や脂質が多く含まれるものです。
米をはじめ、小麦(パン)や麺類、イモ類に多く含まれるほか、油そのものもこの分類に含まれます。食事では主食に当たるものです。
赤色の食品は、身体をつくるたんぱく質が多く含まれています。たんぱく質は肉や魚、また完全栄養食と呼ばれる卵、大豆などに多く含まれる、意識して摂取したい栄養素です。食事では主菜にあたります。
緑色の食品は、ビタミンやミネラルを多く含む食材です。野菜類、きのこ類に多く含まれ、炭水化物やたんぱく質の摂取を助けます。
シトルリンはアミノ酸に分類されますが、ウリ科の野菜に多く含まれるとあるように、実は赤色の主菜にあたる食事では、ほとんど摂取することができません。
1日の目安量である800mgとは、食事量にするとどの程度になるのでしょうか。以下の表を見てみましょう。
食事だけで栄養素を補うのは困難
推奨摂取量を満たすために、スイカでは1/7玉、夏やスイカが出回る季節ですと、なんとか食べられそうな量ですが、その他の食品の目安量に注目すると、メロンで1.3個(玉)、キュウリで53本。1日だけならともかく、定期的に推奨量を摂取しようとすると、現実的に難しいですね。
また、比較的多く含まれているウリ科でさえこの量です。シトルリンが微量に含まれている食品もいくつかありますが、そちらでカバーしようにも相当な量の食事量となってしまい、そもそもの栄養バランスがおかしくなってしまいます。
そのため、シトルリンはサプリメントで補給することをおすすめします。
そもそもシトルリンは天然の食品に含まれているもので、毒性が低く、過剰摂取による健康被害の報告もありません。
また、万が一シトルリンを過剰摂取しても、身体に吸収されず尿として排出されることが研究報告として挙げられています。しかし、せっかく摂取したシトルリンが体外へ流れ出てしまうのはもったいないので、できれば適正量に留めておくのがよいでしょう。
また、シトルリンを含むサプリメントの多くには、シトルリンと相乗効果を持つ栄養素、アルギニンが含まれているものも多くあります。(厳密にはシトルリンは尿素回路においてアルギニンに変わりますが、吸収の経路がそれぞれ異なるため、同時に摂取することが好まれます)
百害あって一利なしとは言いますが、その逆の百利あって一害もないのがこのシトルリンです。
ぜひ、上手に摂取して健康な生活を送ってくださいね。
シトルリンだけでなく、アルギニン、オルチニンなどペニスの増大に欠かせない栄養素がつまったサプリが数多くあります。
シトルリンの摂取に困った方や、ペニスを大きくしたい方はこちらもお読みください。
勃起力向上のために、シトルリン以外にも身体に働きかける栄養はたくさんあります。勃起しやすい身体づくりや、性行為直前に使えるものなど、さまざまな視点からおすすめの精力剤を紹介します。
シトルリンが含まれるおすすめのサプリ
関連する成分