なぜ勃起する?仕組みやコントロールする方法について解説

勃起とは、性的刺激や興奮からペニスが大きくなることを言います。

しかし、性的刺激がない状態でも意思と反して勃起してしまうこともあります。

この記事では勃起する仕組みについてより詳しく解説するとともに、勃起すると何ができるのか、勃起のあるあるや勃起をコントロールするためにできることについて解説します。

なぜ勃起するのか?

勃起は性的興奮や性的刺激を受けることにより起こります。

脳に刺激が伝わると、大脳内の性中枢と言われる部位が興奮します。

その後、大脳の興奮が脊髄神経を通り、ペニスに一酸化炭素を放出する命令を出します。

すると、ペニス内の陰茎海綿体へ送り込まれる血流が増加します。

こうして血液が陰茎海綿体内へ溜まっていくことで、結果としてペニスが大きくなります。これが勃起の仕組みです。

また、性的な興奮や刺激がない中でも、勃起が起こることもあります。

例えば、物理的刺激に対して反射的に勃起が起こったり、朝勃ちのように寝ている最中(レム睡眠の最中)に勃起が起こること、身体が疲れているときに起こる勃起(通称「疲れマラ」)もあります。

勃起することで何ができる? 

性的に興奮しているとペニスが勃起し、セックスの時に女性の膣に挿入できるようになります。

逆に勃起が起こっていない状態では、ペニスを挿入することは難しくなります。

また、勃起することで射精が可能になります。

上記の解説のように、勃起するとペニス内部に血液が溜まり、海綿体内の圧力が上昇します。

このとき、尿道内圧も同時に上昇するため、膀胱頸部が閉じ、一時的にペニスからの排尿が困難になります。

その結果、睾丸で作られた精液が尿道に逆流することなく、ペニス内部の尿管を通って外に出ることが可能となります。

これが射精に伴う勃起の仕組みです。

勃起しなくなってしまうとどうなる?

勃起しなくなった、できなくなった状態をED(勃起不全・勃起障害)といいます。

勃起の仕組みである

  • 性的な興奮や刺激
  • 脳からの勃起の命令の伝達
  • ペニスに血液が流れ込む

これらの働きのどれか、またはいくつかが機能していない状態のことです。

勃起が不十分のため、パートナーと満足いくセックスができなかったり、セックスに対して消極的になってしまったり、セックスにプレッシャーを感じるようになるなど、精神的な不安や苦痛を感じてしまうことが多くなります。

勃起をコントロールするためにできること

自分の意に反して勃起してしまう、そんな時は以下のことを試してみるのも一つです。

勃起の仕組みを理解した上で行うことで、より効果的なコントロールができるかもしれません。

刺激に慣れる

自分の意に反して勃起が起こってしまう場合の多くは、亀頭が敏感であるためにペニスへの刺激を強く感じてしまい、その刺激に対して勃起してしまいます。

そのため、亀頭を刺激に慣らす練習をするとよいでしょう。

例えば、お風呂で毎日しっかりと亀頭を洗う、シャワーを長時間あててみる、などです。始めは刺激を強く感じるかもしれませんが、毎日行うことで身体がだんだんと刺激に慣れてくるようになります。

チントレをする

亀頭の皮は皮膚よりも薄いため、より刺激を敏感に感じます。

そのため、亀頭の皮を意図的に撫でたり擦ったりすることで、皮を厚く、刺激に強くなるようにトレーニングすることができます。

例えば、普段履く下着がボクサーパンツやブリーフだという方は、トランクスに変えてみてください。

トランクスは動くとペニスに擦れて当たるため、亀頭への摩擦刺激となります。

ローションやボディソープなどを付けた手で亀頭をしごくのも刺激に強くなるために効果的な方法です。

また、一人暮らしならば、家の中で常に亀頭を出した状態で生活し、普段から外気に触れて刺激に慣れさせることも一つです。

仮性包茎を治す

仮性包茎であると、普段の生活で亀頭に刺激が伝わることが少ないため、亀頭が敏感になっている状態が多いです。

そのため、簡単に勃起してしまう要因の一つになり得ます。

手術で仮性包茎を直すことで、常に亀頭が外気や下着に触れ、皮が厚くなったり、刺激になれたりできるので、物理的な刺激による勃起のシチュエーションはぐんと減ると考えられます。

勃起をコントロールすることは難しい?勃起してしまった時のデメリット

物理的な要因で意図せず勃起をしてしまうのならば、対処のしようがあるかもしれません。

しかし勃起そのものは自律神経による生理現象であるため、基本的にコントロールは難しいかもしれません。

意図せずに勃起してしまうことでこんなデメリットがあります。

デート中に勃起してしまうと恥ずかしい

好きな女性とデートしている最中ふと下半身にむずむずとした感覚が。気付けば勃起していた、なんてことがあるかもしれません。

男性としての生殖機能がきちんと機能していること自体はいいことですが、女性からすると「どうして今勃起しているのだろう」「デート中にエッチなことを考えているのでは」と変な目で見られてしまったり、女性を身構えさせたりすることもあるかもしれません。

勃起した状態だと小便がしにくい

勃起をすることで、ペニス内尿道奥の膀胱頸部が閉じ、一時的に排尿が困難になります。

そのままでもおしっこが出にくい状態なのですが、さらに勃起状態では便器に向かって小便を出すことがかなり難しいでしょう。

押さえつけたり、支えたり、と体勢やペニスの向きにも気を遣う必要があります。

勃起すると皮が剥け、亀頭がパンツと擦れて痛い

仮性包茎の方は、勃起すると皮が剥けることになります。

すると、敏感な亀頭がパンツに擦れてしまうこと。

刺激慣れしていない亀頭が、充血状態で擦れるので、気持ちいいどころか擦れて痛い、という状態に陥ってしまいます。

勃起についてのよくある疑問

勃起についての疑問をまとめました。

勃起不全の弊害はありますか?

勃起不全の原因にはいくつかの要素がありますが、そのうち男性ホルモンであるテストステロンの減少が原因の場合、いくつかの弊害が予想されます。性欲が減ったり、性的興奮が低下したりするだけではありません。テストステロンは、男性の筋肉や骨格の成長を促す、大脳に作用して前向きな思考を働かせる役割もあります。そのため、テストステロン減少に伴う勃起不全の場合には、筋力の衰えやメタボの原因、またやる気や集中力の低下や、不安感の増加、自律神経の不調を引き起こす可能性もあります。

どうすれば勃起力が高まりますか?

性的な興奮や刺激から始まり、ペニスに血液が溜まることで引き起こされるのが勃起の仕組みでした。そのため、ペニスに効率的に血液を送ることのできる身体づくりを行うと、勃起力が高まると考えられます。そのために効果的なのがスクワット。スクワットをすることで、骨盤底筋やふくらはぎ、太ももの筋肉を鍛えることができます。骨盤底筋はPC筋とも呼ばれる筋肉で、勃起時に海綿体から血液が逃げないように、ペニスの付け根を締める働きをもつ筋肉です。また、ふくらはぎや太ももは心臓に血液を送り返すポンプの役割を果たします。これらの筋肉が鍛えられることで、勃起力が高まる効果が期待されるのです。さらに筋トレすることそのものがテストステロンを増加させ、勃起力へもつながります。

勃起しないまま射精するのは良くないですか?

勃起しないまま、いわゆる半勃ちの状態でも射精することはできます。しかし、その状態で癖がついてしまうと、セックスのときにも半勃ちのまま、勃起できない状態になってしまう恐れがあります。当然そうなると、挿入ができずセックスもままなりません。それどころか、そのまま勃起不全に陥ってしまう恐れもあります。勃起しないで射精する癖がついている方は、一度ちゃんと勃起してから射精を行えるように意識した方が良いでしょう。

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