真性包茎ってどんな状態?治療方法や費用についても解説

日本人男性の7~8割が該当すると言われている「包茎」。

包茎は大まかに3種類あるとされていていますが、その中でも、勃起状態でもそうでなくても皮が剥けない「真性包茎」というものがあります。

この記事では、真性包茎の特徴やデメリット、治すための手術について解説します。

「自分は真性包茎かもしれない」「真性包茎だとどんなデメリットがあるんだろう」と疑問に思っている方は、是非最後までご覧下さい。

真性包茎ってどんな状態?

包茎の一種である仮性包茎は「ペニスに皮が被っているけど、状態に関わらず皮を剥くことが出来る」包茎ですが、真性包茎はいかなる状態でも皮を剥くことが出来ません。

真性包茎は、ペニスを包んでいる包皮の入口が非常に狭いせいで物理的にペニスを露出することができないことや、包皮とペニスが強くくっついてしまっていることが原因です。

生まれた時は誰でもペニスが包皮に包まれている状態ですが、大人になるにつれてその状態は解消されていきます。

しかし、日本人男性のほとんどはその状態が解消されることなく、何かしらの包茎に該当する形になってしまうのです。

「自分のペニスは真性包茎かも?」と思う方は、勃起していない状態で皮を剥いてみましょう。全く剥ける気配がない場合は、真性包茎に該当します。

しかし、無理をすれば皮を剥ける場合は、真性包茎ではなく「カントン包茎」に該当する場合があります。

真性包茎を放置するデメリット

真性包茎には、どのような観点からもメリットはありませんが、デメリットはいくつかあります。

ここでは、真性包茎を放置することによって生じるデメリットを4つ紹介します。

真性包茎に該当する方は、必ずこのデメリットを確認しておきましょう。

無理に皮を剥くと痛みを感じることがある

真性包茎は、包皮の入り口が狭くて物理的に亀頭を露出するのが難しい状態であるため、無理に皮を剥こうとすると痛みを感じてしまう可能性が高いです。

「真性包茎は嫌だな…」と思って自分でなんとかしようとして、無理やり皮を剥く人もいますが、包皮に炎症が起こり、痛みが生じる可能性があるので、やめましょう。

また、自分で剥こうとしていなくても、勃起時のペニスの増大に合わせて皮が引き伸ばされ、痛みを起こすこともあります。

不衛生で悪臭が発生する

真性包茎ではいかなる状態でも亀頭が皮に包まれた状態なので、その中で汗や尿が溜まり込んでしまい、細菌を増殖させます。

包皮内で最近が増殖してしまうと、当然不衛生ですし、それに伴って悪臭が生じます。真性包茎では自分で亀頭を洗うのも難しいため、ペニスが常に不衛生な状態になってしまいます。

不衛生な状態を放置しておくことで、亀頭炎や包皮炎、その他の性感染症に感染するリスクが高まりますので、身体の健康にも悪影響を及ぼします。

おしっこが散らばる

当然、おしっこは亀頭の先端から出るものですが、真性包茎では亀頭の先端が皮に包まれている状態です。

そのため、本来はスムーズに出るはずのおしっこが皮に引っかかってしまい、思わぬ方向に飛び散ってしまうことがあります。

おしっこが変な方向に飛んで便器から外れてしまうことが多ければ、トイレ内が不衛生になってしまい、掃除の手間も増えます。

また、場合によってはおしっこが二股に分かれてしまうこともあり、自分の思ったような排尿ができなくなるでしょう。

痛みでセックスができないことも

真性包茎の場合は勃起時のペニスの増大に伴って皮が引っ張られてしまい、勃起をしているだけで痛みを感じ続けてしまうこともあります。

ずっと痛みがある状態では、思うように快楽を得ることができないので、上手くセックスができません。

自分が痛くてセックスができないだけならばまだ良いかもしれませんが、それによって相手の女性にも迷惑をかける可能性もあります。

女性によっては真性包茎で不衛生になっているペニスの人とセックスをしたくないという人もいるでしょう。

大切な人とセックスをしたくても、そもそもセックスができない可能性もあるので、真性包茎は放置せずに治療を検討すべきです。

真性包茎の治し方は手術が一般的

真性包茎には放置しておくメリットは一切なく、上記のようなデメリットばかりがあります。ペニスが不衛生な状態であり続けることで、亀頭炎や包皮炎、性感染症にかかるリスクが上がるのは上記の通りです。

そのため、真性包茎に該当する方は、それを放置することなく、治療をすることを強く推奨します。

真性包茎の治し方は、手術が一般的です。自分1人で無理やり皮を剥くなどして真性包茎を治そうとするのは、ペニスが炎症を起こしてしまう可能性もあるので、やめましょう。

そこで以下では、真性包茎治療の手術にかかる費用や所要時間を解説します。

手術にかかる費用について

真性包茎の治療費は、一般的には15万円程度。

「高い…」と感じた方も多いと思いますが、真性包茎は、円滑なセックスを妨げ、ペニスを不衛生な状態にしてさまざまな感染症の感染リスクを高めることから「治療が必要な症状である」と認定されています。

そのため、真性包茎の場合は保険が適用されますので、実際は2〜3万円程度で手術が可能です。

ただ、一点注意しておきたいのは、真性包茎の治療手術を受けるのが「美容クリニック」の場合は真性包茎であっても保険が適用されない可能性があることです。

真性包茎の手術で保険を確実に適用させたい方は「美容クリニック」ではなく「泌尿器科」の病院に行くことを強く推奨します。

手術にかかる時間について

真性包茎の治療手術にかかる時間は、各泌尿器科が採用している手術方法によって異なりますが、基本的には30分〜1時間程度と言われています。早い場合は20分程度で終わる病院やクリニックもあります。

実際には、手術前のカウンセリングや手術後の説明などがありますので、それらも含めると合計で2時間近くかかることは想定しておきましょう。

手術の前後で入院が必要ということはほとんどの場合ありません。

真性包茎のよくある質問

それでは最後に真性包茎のよくある質問2つにお答えします。

真性包茎は自然に治りますか?

子供の頃の真性包茎は自然に治る可能性がありますが、成人以降の真性包茎が自然に治ることはまずないと考えて良いでしょう。

子供の場合は新生児の頃まで遡ると、90%以上の子が最初ペニスが全く剥けない状態で生まれます。

そこから年齢を重ねるにつれて少しずつ自分で皮を剥けるようになる子が増えてきます。早ければ幼稚園くらいの年齢で自然と皮を剥けるようになる子もいます。

基本的に思春期が終わる頃には、自然に真性包茎は治りますが、思春期が終わって成人になっても真性包茎が治らない場合は、そこから自然に治る可能性は限りなく低いです。

そのため、現在成人を迎えている方で真性包茎に該当する場合は、自然治癒に期待するのではなく、早めに治療をするのがおすすめです。

真性包茎の手術は痛みがありますか?

真性包茎の手術では、ペニスに直接注射をして局所的に麻酔を効かせる「局所麻酔」が行われます。

そのため、術中の痛みはほとんどありません。痛みがあるとすれば、麻酔の注射を打つ時に痛みを感じることがあるくらいです。

「ペニスに注射をするなんて怖い…」と不安に思う方もいるかと思いますが、執刀医によってはほとんど無痛で麻酔注射が終わることもあるので、ご安心ください。

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