デリケートゾーンの黒ずみの原因や治す方法、予防法、原因を紹介します。
デリケートゾーンの黒ずみの原因とは?
デリケートゾーンの黒ずみをケアする市販のおすすめクリームランキングをチェックする前に、まずはなぜ黒ずみが発生するのか、デリケートゾーンの黒ずみの原因について知っておきましょう。デリケートゾーンの黒ずみができてしまう原因を知っておくと、ケアも行いやすくなります。
原因1:下着や衣服による摩擦
デリケートゾーンが黒ずみやすい原因としてあげられるのが、下着や衣服による摩擦です。デリケートゾーンは常に下着に触れている部位で、動くたびに摩擦が起きてしまいます。
摩擦や圧迫など物理的な刺激を受けた部分の肌はメラニンが作られやすく、色素沈着が生じやすくなると報告されています。
特にタイトな下着やスキニージーンズを好んで着用したり、トイレットペーパーで強く拭いたりすると摩擦によりメラニンが生成されて、黒ずみが起こりやすくなるため注意が必要です。
摩擦による黒ずみにおすすめのケア
摩擦によるデリケートゾーンの黒ずみにおすすめのケアは、以下のとおりです。
- 市販の黒ずみケアクリーム(メラニンの生成抑制)
- ハイドロキノン(メラニンの生成抑制・還元)
- レチノール(ターンオーバーの促進)
- 皮膚科のレーザー治療(メラニンの破壊)
- 病院・美容外科での手術(黒ずみの切除)
デリケートゾーンの黒ずみがひどい状態になる前に、メラニンの生成抑制・ターンオーバーの促進がのぞめるケアをするのがおすすめです。
またIラインやひだが肥大し摩擦で黒ずんでいる場合や、何をやっても治らない場合は病院・美容外科での手術がおすすめです。
原因2:ゴシゴシとこするような過剰な洗浄
毎日の洗浄でゴシゴシとこするように、過剰な洗浄を行っている場合もデリケートゾーンの黒ずみが現れやすくなります。
たとえば刺激の強い成分が配合された石けんを使っていたり、強くこすったりすることは肌への負担を増やす原因に。膣周辺にいる健康にとって重要な役割を果たす常在菌も洗い流してしまうことがあり、黒ずみに加えて臭いや乾燥などを引き起こすこともあります。
過剰な洗浄による黒ずみにおすすめのケア
過剰な洗浄によるデリケートゾーンの黒ずみには、とくに以下のケアをおすすめします。
- デリケートゾーン用の石鹸(肌の負担軽減、乾燥予防)
- 市販の黒ずみケアクリーム(保湿)
- ヒルドイド(保湿)
- 陰部専用の医薬品(かゆみ止め)
過剰な洗浄で黒ずんでいる人は、ボディソープではなくデリケートゾーン用の石鹸にかえ、洗浄時の負担を減らすことが大切です。
また過剰な洗浄でデリケートゾーンの乾燥がひどい場合は、保湿効果がのぞめる市販の黒ずみケアクリームやヒルドイドを塗るとよいです。洗いすぎでかゆみがひどい場合は、ドラッグストアなどで市販されている陰部専用のかゆみ止めを塗るか、医師に相談することをおすすめします。
原因3:ムダ毛の自己処理
デリケートゾーンのムダ毛を自己処理しているという場合、自己処理が黒ずみを作り出しているのかもしれません。
黒ずみは摩擦や圧迫など、肌への物理的な刺激が加わったときに起こりやすくなりますが、ムダ毛の自己処理は肌に大きな負担をかける行為です。
カミソリなどを使用して自己処理を行っている場合、肌に過剰な負担がかかっていることが考えられます。デリケートゾーンの皮膚は薄く敏感なので、他の部位と同じ処理法では傷ついてしまう可能性があります。
自己処理による黒ずみにおすすめのケア
自己処理によるデリケートゾーンの黒ずみにおすすめのケアを、以下にまとめます。
- 市販の黒ずみケアクリーム(保湿・抗炎症・メラニンの生成抑制)
- ヒルドイド(保湿)
- 陰部専用の医薬品(抗炎症)
- 皮膚科の医療脱毛レーザー(自己処理の負担軽減)
自己処理後はデリケートゾーンが乾燥しやすくなっているため、市販の黒ずみケアクリームやヒルドイドで保湿するのがおすすめです。
ただ自己処理によって赤みやかぶれがひどい場合は、陰部専用の医薬品を塗るか医師に相談してください。皮膚科の医療脱毛レーザーを受け、自己処理の回数を減らすのも一つのケア方法です。
原因4:ホルモンバランスの影響
締め付けの強い衣服も着ていないし、過剰な洗浄や自己処理にも気をつけている…という場合でも、デリケートゾーンの黒ずみが発生することがあります。なぜならホルモンバランスの影響で、自然に肌が黒ずむこともあるためです。
女性の体内にあるメラニン色素は、ホルモンバランスにより増減します。そのため女性は一般的に、思春期以降にデリケートゾーンが黒ずみがちになる傾向があると言われているのです。
ホルモンバランスの影響による黒ずみにおすすめのケア
デリケートゾーンの黒ずみの原因となる女性ホルモンは、とくに妊娠中に乱れやすくなります。妊娠中にできたデリケートゾーンの黒ずみは、産後徐々に治ることが多いため、そこまで気にする必要はありません。
しかし産後デリケートゾーンの黒ずみが治らない人もいるため、長引かせたくない場合は以下のケアを検討してみてください。
- 市販の黒ずみケアクリーム(メラニンの生成抑制)
- ハイドロキノン(メラニンの生成抑制・還元)
- レチノール(ターンオーバーの促進)
- 皮膚科のレーザー治療(メラニンの破壊)
妊娠中は胎児や母体への影響を考え、かかりつけ医に相談のうえデリケートゾーンの黒ずみケアを実践してください。産後はなかなか自分の時間をとれない人も多いため、余裕ができてからデリケートゾーンの黒ずみケアを始めてもよいです。
原因5:ターンオーバーの乱れ
デリケートゾーンの黒ずみはターンオーバーの乱れにより引き起こされることもあります。デリケートゾーンは顔の肌よりも下着や衣服による圧迫を受けやすいため、ターンオーバーが乱れやすい場所です。
黒ずみの原因となるメラニン色素は、デリケートゾーンの肌の奥に潜んでいます。通常であればメラニン色素は肌の細胞が表面へと押し出され、ターンオーバーにより垢として剥がれ落ちるときに一緒に排出されるものです。
しかしターンオーバーの周期が遅れると、なかなかメラニン色素が排出されず、黒ずみとしてデリケートゾーンに残ってしまいます。また反対にターンオーバーが早すぎると、肌の水分保持能力が低下して肌荒れが起こりやすくなるので、正常なターンオーバーの周期を保つことが大切です。
ターンオーバーの乱れは加齢や生活習慣の乱れで起こりやすくなります。
ターンオーバーの乱れによる黒ずみにおすすめのケア
ターンオーバーの乱れによるデリケートゾーンの黒ずみには、以下のケアをおすすめします。
- レチノール(ターンオーバーの促進)
- ヒルドイド(保湿ケアによるターンオーバーの正常化)
- 市販の黒ずみケアクリーム(保湿ケアによるターンオーバーの正常化)
- デリケートゾーン用の石鹸(乾燥改善によるターンオーバーの正常化)
レチノール配合の化粧品は、デリケートゾーン専用と書かれていないため、メーカーや医師に確認のうえデリケートゾーンの黒ずみケアに使ってください。
またデリケートゾーンの乾燥は、ターンオーバーを乱す原因となります。ターンオーバーが乱れているときには、保湿・乾燥改善がのぞめるデリケートゾーンの黒ずみケアがおすすめです。
原因6:生理ナプキンなどによるかぶれ
デリケートゾーンの黒ずみが起こる原因として最後に紹介するのは、生理ナプキンなどによるかぶれです。
生理中にはデリケートゾーンが蒸れる、かゆくなる、痛くなる…などの問題が起きることがあります。かゆみなどを感じるということは、デリケートゾーンの肌が刺激を受けている証拠です。
ひとつめの原因で解説したように、刺激を受けた肌ではメラニン色素がつくられやすくなります。生理ナプキンによるかぶれが、知らず知らずのうちにデリケートゾーンの黒ずみをつくる原因となっているとも考えられるのです。
かぶれによる黒ずみにおすすめのケア
かぶれによるデリケートゾーンの黒ずみケアでは、以下の方法をおすすめします。
- 陰部専用の医薬品(かぶれケア)
- デリケートゾーン用の石鹸(負担軽減)
- 飲み薬(メラニンの生成抑制)
薬局やドラッグストアで市販されている、陰部専用のかぶれケアの医薬品を塗るとよいです。薬局やドラッグストアの医薬品を塗っても陰部のかぶれが改善されないときは、医師に相談してください。
また、かぶれているときはデリケートゾーンが刺激に弱くなっているため、肌に負担をかけないケアがおすすめです。そのため洗浄力がマイルドなデリケートゾーン用の石鹸や、肌に直接塗らなくてよい飲み薬だと気がねなく試せます。
デリケートゾーンの黒ずみを治す11個の方法|効果・副作用・費用を紹介
ひどいデリケートゾーンの黒ずみを治すクリームは、市販品も含めて50種類以上販売されています。しかしできれば「効率的に・最短でケアしたい」と思われるのではないでしょうか?
デリケートゾーンの黒ずみを治す11個の方法を「効果」、「治るまでにかかる期間」、「副作用の有無」、「費用」について比較しました。どうやってあそこの黒ずみを治したらいいのかな…と悩んでいる方は、自分自身にあった方法を見つけてください。
治し方 | 効果 | 治るまでにかかる期間※ | 副作用 | 費用 |
---|---|---|---|---|
治し方1. 市販の黒ずみ ケアクリーム | 改善が期待できる | 3.9ヶ月 | 無い | 2,980~8,000円/月 |
治し方2. デリケートゾーン 用の石鹸 | 改善はきびしい | 11.3ヶ月 | 無い | 2,000~6,000円/月 |
治し方3. ニベア | 改善はきびしい | 19.2ヶ月 | 無い | 250~302円/月 |
治し方4. 重曹 | 改善はきびしい | 黒ずみは治らなかった | 無い | 20円/月 |
治し方5. 陰部専用の医薬品 | 改善はきびしい | 黒ずみは治らなかった | かゆみ、腫れなど | 発疹、赤み、650~800円/個 |
治し方6. ハイドロキノン | 改善が期待できる | 3.7ヶ月 | 白斑、白皮症、 色素沈着など | 一時刺激、接触皮膚炎、 6,000円~10,000円/月 |
治し方7. レチノール | やや改善はきびしい | 7.1ヶ月 | ひりつき、にきびなど | 乾燥、赤み、皮むけ、1,300~12,000円/月 |
治し方8. ヒルドイド | 改善はきびしい | 13.5ヶ月 | かゆみ、赤み、 発疹など | 刺激感、皮膚炎、400~750円/月 |
治し方9. 皮膚科の レーザー治療 | 改善が期待できる | 2.7ヶ月 | ひりつき、乾燥など | 赤み、かゆみ、 30,000~90,000円/回 |
治し方10. 飲み薬 | やや改善はきびしい | 8.1ヶ月 | 胸やけ、下痢 | 発疹、悪心、吐き気、1,700~3,300円/月 |
治し方11. 病院・美容外科 での手術 | 改善が期待できる | 1.2ヶ月 | 出血、かゆみ、 むくみ、熱感、 だるさ、頭痛など | 痛み、腫れ、赤み、150,000~300,000円/回 |
※参考:18歳以上 55歳以下のデリケートゾーンの黒ずみケアの経験がある女性903人を対象とした「デリケートゾーンの黒ずみはどのくらいで治るかアンケート調査」より(調査期間:2023年3月18日~2023年3月21日)
自分に合ったデリケートゾーンの黒ずみを治す方法はどれ?
デリケートゾーンの黒ずみを治す方法は種類が多いため、何のケアがいいか悩む人もいると思います。タイプ別おすすめのデリケートゾーンの黒ずみを治す方法を、以下にまとめますので気になる方法があればぜひ確認してみてください。
「自宅でこっそりと」デリケートゾーンの黒ずみケアしたい人 | 市販のデリケートゾーン黒ずみケアクリーム |
デリケートゾーンの黒ずみ・臭いケアをまとめてしたい人 | デリケートゾーン用の石鹸 |
医師の指導を受けたい人 コツコツと黒ずみケアができる人 | ハイドロキノン |
確実にデリケートゾーンの黒ずみを破壊・除去したい人 | 皮膚科のレーザー治療 |
ひだやIラインの黒ずみを少ない治療回数で治したい人 | 病院・美容外科での手術 |
それでは、デリケートゾーンの黒ずみを治す11個の方法を一つずつ解説していきます。
治す方法1:市販の黒ずみケアクリーム
市販のデリケートゾーンの黒ずみケアクリームは、あそこの黒ずみケア用に開発されたクリームです。
デリケートゾーンの黒ずみ改善がのぞめ、副作用もほとんどありません。費用はかかりますが美容皮膚科で外用薬を処方してもらったり、レーザーを受けたりするよりは格段に安くなることもメリットです。
そのため市販のデリケートゾーンの黒ずみケアクリームは、コスパに優れた方法です。
黒ずみケアクリームの良い点
- デリケートゾーンの黒ずみ改善がのぞめる
- ネット通販で購入できるのでいつでも気軽に購入できる
- デリケートゾーンを見られることがなく、誰にも知られずにケアできる
黒ずみケアクリームの悪い点
- 1個4,000円~5,000円する商品も多く費用がかかる
- ニオイケア成分が入っていない商品が多い
治す方法2:デリケートゾーン石鹸
デリケートゾーンの黒ずみをケアするには、デリケートゾーン石鹸を使う方法もあります。デリケートゾーンの黒ずみがひどい場合、市販の黒ずみケアクリームとデリケートゾーン石鹸を併用するのもおすすめです。
クリームよりも値段は安い傾向ですが、効果の評価はクリームに劣ります。ただ、ひだ部分の黒ずみにも使えて、ニオイケアもできる商品が多いことがデリケートゾーン石鹸の大きなメリットです。
デリケートゾーンソープの良い点
- 粘膜部分やひだが黒ずんでいる場合にも使える
- 黒ずみ+ニオイケアが両方できる商品が多い
- 他の黒ずみケア方法よりも値段が安い
デリケートゾーンソープの悪い点
- 洗い流すためケア成分を長く肌にのせられない
治す方法3:ニベア
知恵袋などでデリケートゾーンの黒ずみケアに使えるのかと話題になっているのが、ニベアです。
Vラインが黒いのですが何をすればマシになりますか?ニベアで薄くなりますか?
引用元:ヤフー知恵袋
ニベアは多くのデリケートゾーン黒ずみケアアイテムと違い、薬局やドラッグストアで気軽に購入できる市販品で、価格が安いのが最大のメリットです。
ただし他のデリケートゾーンの黒ずみケア方法とは違い、ニベアには美白※有効成分が配合されていません。販売元の花王に電話確認したところ、保湿ケア効果はのぞめても、デリケートゾーンの黒ずみには効果がないとのことです。
そのためニベアだけでデリケートゾーンの黒ずみケアをすると、かなりの期間が必要となります。
※メラニン生成を抑制し、シミそばかすを防ぐ
ニベアの良い点
- ドラッグストアや薬局でいつでもどこでも購入できる
- 価格が安い
ニベアの悪い点
- 美白※1有効成分が含まれていない
- あくまで保湿ケア商品であり黒ずみには効果なし※2
※1.メラニン生成を抑制し、シミそばかすを防ぐ
※2.ニベアの販売元である花王へ電話確認済み
治す方法4:重曹
重曹による黒ずみを治す方法の効果や使用法について、知恵袋で質問している人がいました。
重曹が黒ずみケアにいいと聞きました。少量の水で溶かした重曹を肌に塗るとのことです。
引用元:ヤフー知恵袋
お風呂あがりにケアするのでしょうか?浴室で塗って洗い流すのでしょうか?
重曹で黒ずみを治すやり方は、ネットで検索すれば見つかり、ブログやSNSでも紹介されています。ただ重曹は毛穴汚れの洗浄はのぞめても、色素沈着には効果がない※ため、デリケートゾーンの黒ずみケアにはおすすめできません。
また重曹は掃除用や医療用、食用と、肌に塗ることを目的につくられていない製品も多いです。重曹をデリケートゾーンに塗る場合、各製品のメーカーに確認のうえ使うことをおすすめします。
重曹の良い点
- 重曹の研磨作用による毛穴洗浄がのぞめる
- 1回あたり5円と値段が安い
重曹の悪い点
- 色素沈着による黒ずみに効果がない※
- VIOに塗れるかメーカーに確認しないといけない
※パックス重曹Fのメーカーの太陽油脂株式会社に電話確認しました。
治す方法5:ドラッグストアや薬局の陰部専用の医薬品
ドラッグストアや薬局の陰部専用の医薬品とは、おもにデリケートゾーンのかゆみ・かぶれを治す市販薬のことです。ツルハやスギ薬局、マツキヨ、ウエルシアなどのドラックストアなどでも市販されています。
かきむしり行為の摩擦で陰部が黒ずんだ人は、かゆみ・かぶれのケアにより徐々に黒ずみが治る可能性もあります。副作用リスクや使用上の注意もあるため、説明書をよくよみ正しく使うことが大切です。
ドラッグストアや薬局の陰部専用の医薬品の良い点
- 陰部のかゆみ・かぶれケアがのぞめる
- かくときの刺激が減れば黒ずみ予防となる
- 1個650~800円と値段が安い
ドラッグストアや薬局の陰部専用の医薬品の悪い点
- 美白※有効成分が入っていない
- 医薬品のため副作用リスクをともなう
- 薬局の店員さんに買っているところを見られる
※メラニン生成を抑制し、シミそばかすを防ぐ
治す方法6:ハイドロキノン
美容皮膚科でデリケートゾーンの黒ずみを治すため受診をすると、外用薬として処方されるのがハイドロキノンです。
ハイドロキノンは高い美白※効果が期待できるものの、副作用が感じられることもあります。また医師や看護師にデリケートゾーンを見られ、恥ずかしい思いをすることもデメリットです。
※メラニン生成を抑制し、シミそばかすを防ぐ
ハイドロキノンの良い点
- 肌の漂白剤と呼ばれており新しいメラニンの生成抑制がのぞめる※
- 同じく美容皮膚科で提案される可能性のあるレーザーに比べるとコストが低い
ハイドロキノンの悪い点
- 一時刺激、接触皮膚炎、白斑などの副作用リスクあり※
- 1~2週間のダウンタイムがある
- クリニックでデリケートゾーンを診察され、見られる
- ひだ部分には使用不可とされる
治す方法7:レチノール
レチノールとはビタミンAの一種で、抗シワ・ターンオーバー促進作用がのぞめる成分です。ターンオーバーによってメラニンが排泄されると、デリケートゾーンの黒ずみ改善につながります。
レチノール配合の化粧品には、以下の2種類あります。
- 薬局やドラッグストアの市販品
- 皮膚科のドクターズコスメ
レチノールにはレチノイド反応という副作用リスクがあり、乾燥、赤み、皮むけなどをおこす場合があります。
またレチノールの刺激性やアレルギー性は製品の成分内容によって異なるため、製品ごとに肌との相性を確かめることが大切です。
レチノールの良い点
- ターンオーバーの促進がのぞめる
- 薬局やドラッグストアでも市販されている
レチノールの悪い点
- 乾燥、赤み、皮むけなどの副作用リスクあり
- 製品ごとで刺激性やアレルギー性が異なる
治す方法8:ヒルドイド
ヒルドイドは、保湿・抗炎症・血行促進がのぞめるヘパリン類似物質を主成分とする医薬品です。保湿ケアによりバリア機能やターンオーバーが整えば、デリケートゾーンの黒ずみ予防につながります。
ヒルドイドは粘膜部への制限がとくになく、皮膚科でデリケートゾーンのかゆみ治療に使われています。しかしヒルドイドは医薬品のため、刺激感や皮膚炎、かゆみなどの副作用リスクがあるため、医師の指示や説明書を守り安全に使うことが大切です。
ヒルドイドの良い点
- 皮膚科でデリケートゾーンに処方されている
- 保湿ケアによるデリケートゾーンの黒ずみ予防がのぞめる
ヒルドイドの悪い点
- 刺激感・皮膚炎・かゆみなどの副作用リスクあり
- 治るまでにかかる期間が13.5ヶ月※と長い
※参考:18歳以上 55歳以下のデリケートゾーンの黒ずみケアの経験がある女性903人を対象とした「デリケートゾーンの黒ずみはどのくらいで治るかアンケート調査」より(調査期間:2023年3月18日~2023年3月21日)
治す方法9:皮膚科のレーザー治療
美容皮膚科で受けられるデリケートゾーン黒ずみ治療用のレーザーです。
レーザーのメリットは確実にデリケートゾーンを改善する治療※1であることと、医師による診察であるため安心感があること。安全かつ迅速にデリケートゾーンのひどい黒ずみを改善したいという方には適した方法と言えます。
ただしデリケートゾーンの黒ずみケア方法の中で、最もコストがかかるのもレーザーです。費用をかけてでもすぐに黒ずみをなくしたいという方におすすめします。
皮膚科のレーザー治療の良い点
- 確実性の高いデリケートゾーンの黒ずみ改善がのぞめる※1
- 医療行為なので安心感がある
皮膚科のレーザー治療の悪い点
- 赤み、かゆみ、乾燥などの副作用が現れる可能性が高い※2
- 1~2週間のダウンタイムにより生活に支障がでる可能性がある
- クリニックでデリケートゾーンを診察される
- 他の黒ずみケア方法に比べてコストがかかる(1回30,000円から90,000円が目安)
治す方法10:飲み薬
トラネキサム酸やシナールなどの飲み薬は、メラニンの生成抑制がのぞめるためVIOの黒ずみ改善がのぞめます。トラネキサム酸やシナールの入手場所は、以下のとおりです
- 病院
- 薬局やドラッグストア
- ネット通販
他のVIOの黒ずみを治す方法の補助として、飲み薬を併用する皮膚科もあります。VIOの黒ずみを治す飲み薬は、ダウンタイムや痛みはありませんが、内臓への副作用リスクがある点は注意してください。
飲み薬の良い点
- メラニン生成の抑制がのぞめる
- 痛みやダウンタイムがない
- 1ヶ月1,700円~3,300円と値段が安い
飲み薬の悪い点
- 発疹・悪心・吐き気などの副作用リスクあり
- レーザーやハイドロキノンのサポートとして使われる
治す方法11:病院・美容外科での手術
病院・美容外科での手術は、Iラインやひだの黒ずみを切除する方法です。物理的にデリケートゾーンの黒ずみを切り取るため、少ない回数で変化を感じることができます。
デリケートゾーンの黒ずみを治す方法で、もっともダウンタイムがかかり、もっとも痛み・副作用リスクが生じやすいです。1回150,000円~300,000円と値段も高いため、最終手段にとっておくことをおすすめします。
病院・美容外科での手術の良い点
- 少ない回数で変化を実感できる
- Iラインやひだの形も整えられる
病院・美容外科での手術の悪い点
- VラインやOラインの黒ずみは対象外
- 1回150,000円~300,000円と値段が高い
- 術後に痛み・腫れ・赤み・出血などが生じることあり
- 医師や看護師にデリケートゾーンを見られる
デリケートゾーンや鼠蹊部の黒ずみを治す方法の選び方
自分に最適な「デリケートゾーンや鼠蹊部の黒ずみを治す方法」がわかる、以下のチャートをつくりました。
チャートの「【START】」から該当する方にすすむと、最適なデリケートゾーンや鼠蹊部(そけいぶ)の黒ずみを治す方法にたどり着きます。
A~Eのデリケートゾーンや鼠蹊部の黒ずみを治す方法をまとめると、以下のとおりです。
- A:市販の黒ずみケアクリーム
- C:ハイドロキノン
- B:デリケートゾーン用の石鹸
- D:レーザー
- E:手術
あなたに合ったおすすめの方法を見つけて、ストレスなく効率的にデリケートゾーンや鼠蹊部の黒ずみの改善を目指してください。
デリケートゾーンの黒ずみクリームの塗り方4STEP|基本のケアを紹介
ご自身にとってベストなデリケートゾーン黒ずみケアクリームを見つけたら、より効果的な塗り方について学んで、より効率的に使っていくことが大切です。
VIOの黒ずみケアクリームにはさまざまなものがありますが、いずれも基本的な塗り方はほとんど変わりません。それでは基本の塗り方について4つのステップで紹介します。
- STEP1:お風呂・シャワーで肌をきれいにする
- STEP2:適量のクリームを手のひらに出す
- STEP3:黒ずみが気になる部分に円を描くように優しく塗り込む
- STEP4:手のひらで押さえてなじませる
VIOの黒ずみケアクリームを使う前に、まずは肌をきれいにすることが大切です。お風呂からあがったら製品ごとの規定の量を手のひらに出し、VIOの黒ずみが目立つ部分に優しく塗っていきましょう。
塗るときは肌をこすらないようにして、優しく塗るのがポイントです。小さく円を描くように、くるくると塗ってください。
そして最後にクリームを塗ったところを手のひらで押さえて、体温でクリームを浸透させるようにすればさらに効果的でしょう。VIOの黒ずみ用クリームを使う際には、以上の4ステップを基本の塗り方として覚えておいてください。
デリケートゾーンの黒ずみクリームのパッチテストのやり方
デリケートゾーンは肌が薄く敏感な部分なので、あらかじめパッチテストを行っておくと安心して使えます。パッチテストは簡単なので、特に肌の弱い方はぜひ試してみてください。
- STEP1:二の腕内側もしくはひじ裏をきれいな状態にする
- STEP2:デリケートゾーン黒ずみケアクリームを8mm粒くらいとる
- STEP3:きれいにした後の二の腕かひじの裏にクリームを塗る
- STEP4:48時間そのままにする
- STEP5:48時間後に赤みやかゆみがないか確認する
パッチテストは皮膚の薄いところにクリームを塗り、そのまま48時間放置し、その後の様子を見るだけなのでとても簡単です。
もし赤みやかゆみがあるようになら、肌への刺激が強いと考えられます。何の反応もないようなら、そのままデリケートゾーンの黒ずみケアに使っても問題ないはずです。肌が弱い方は特に、パッチテストを行うなど慎重な対応が求められ
デリケートゾーンの黒ずみの予防|日々の習慣で悪化を防ぐ
デリケートゾーンの黒ずみは、改善させたら終わりではありません。デリケートゾーンが黒くなった日々の習慣を改善することも大事です。
黒ずむ習慣がなくなれば、それ以上デリケートゾーンの黒ずみが悪化することなく、理想のあそこを維持できるからです。
予防1:締め付けの強い下着・衣服は避けること
デリケートゾーンの黒ずみが起こる大きな原因は、下着や衣服による締め付けです。締め付けず摩擦が起こりにくい状態を保てれば、デリケートゾーンが黒ずみを予防できます。
スキニージーンズやタイトな下着などは避け、コットン100%の肌に優しいものを身につけることを推奨します。
予防2:肌を乾燥させないようにすること
デリケートゾーンの黒ずみが起こる原因は、摩擦だけではありません。肌が乾燥しているとターンオーバーが早くなりすぎて、バリア機能や保湿機能が低下する影響で肌が物理的刺激に負けやすくなり、黒ずみが作られやすい状態となります。
そのためデリケートゾーン部分の肌を乾燥させないように、クリームなどで保湿することも大切です。保湿をしっかりとすれば、肌の状態が正常になりメラニン色素が作られにくくなります。
デリケートゾーンの黒ずみケアをしたいなら、特に過剰に洗わないことと、ムダ毛処理の後にしっかりと保湿をすることの2点が重要です。
ゴシゴシとこするようにデリケートゾーンを洗うと、肌に刺激を与えるとともに乾燥しやすくなります。またムダ毛処理も同様です。もしデリケートゾーンの肌に刺激を与えるなら、その後、クリームなどでしっかりと保湿をすることが欠かせません。
予防3:ムレや刺激から肌を守ること
女性は男性とは違い、タイトな下着をつけたり生理用品を使ったりすることから、デリケートゾーン周辺にムレや刺激が生じることが多いものです。ムレや刺激は肌への負担となるので、できるだけ通気性が良く快適な状態を保つことも心がけましょう。
ゆったりとした下着を選ぶことは、ムレや刺激から肌を守るだけでなく、摩擦も起こりにくくなるため黒ずみ予防となります。生理用品は肌への刺激が少なく、自分にあったものを選ぶことでムレを防げます。
予防4:デスクワークではクッションを使うこと
黒ずみ予防で意外な盲点となるのが、デスクワークにて起こるデリケートゾーンへの圧迫です。ずっと椅子に座ったままでいると、姿勢を変えるたびに椅子とデリケートゾーンとの間で摩擦が起こり黒ずみができやすくなり、改善させるのが難しくなってしまいます。
デスクワークなどで長時間にわたり椅子に座る場合は、柔らかなクッション5:デリケートゾーンの黒ずみクリームは敏感肌でも使えますか?
予防5:黒ずみケアアイテムを日頃から使うこと
デリケートゾーンの黒ずみケア用のクリームや石鹸などのアイテムは、黒ずみが良くなるとつい使うのを忘れがちではないでしょうか。しかしクリームなどの黒ずみケアアイテムは、デリケートゾーンの黒ずみ予防にもつながるのです。
黒ずみがなくなったからと言って使うのを止めると、再発しかねません。日頃から美白※・保湿力の高いデリケートゾーン専用のクリームを使うことは、黒ずみの予防にも役立ちます。
※メラニン生成を抑制し、シミそばかすを防ぐ
デリケートゾーン黒ずみのQ&A
デリケートゾーンの黒ずみに関するよくある質問について、Q&A方式でお答えします。周囲の人には聞きにくいことを中心に解説していきますので、ぜひ参考にしながらケアに取り組んでいきましょう。