真空含浸発毛法はヘルメット状のものを頭部にかぶせて、ヘルメット内の空気を2秒吸引して1秒で戻すという処置を連続で120回くらい行います。
これにより
頭皮を繰り返し伸ばされるで毛乳頭細胞が刺激され、発毛を促進する増殖因子が分泌されます。
また頭皮の血行促進も期待でき
さらに吸引により毛孔の閉塞が除去できるため育毛剤の浸透も良くなります。
男性型脱毛症やびまん性脱毛症には効果的な内服治療があるため、真空含浸発毛法まで行わなくても良くなりましたが、悪性の円形脱毛症の場合は未だに難治のことが多く治療に難渋することも多いです。
真空含浸発毛法はこの悪性(全頭型)の円形脱毛症に効果があります。
他院でいろいろな治療を行い改善できなかった方が真空含浸発毛法で髪が戻った症例をたくさん経験しています。
今回紹介するのは約1年6ヶ月の真空含浸発毛法でほぼ改善した例です。
上が治療前、中が6ヶ月後、下が1年6ヶ月後です。
時間はかかりますが、根気よく続ければ難治性の円形脱毛症も改善できます。