アレルギーとは、免疫細胞が身体に入った花粉などのアレルゲン(アレルギーを起こす物質)を排除しようと過剰に反応してしまうことです。アレルゲンが身体に入るとこれを排除しようと身体が反応し、抗体を産生するBリンパ球がIgEという物質を産生し、アレルゲンを取り除こうとします。ところが、Bリンパ球単独ではIgEを作ることはできないので、アレルゲンに反応するへルパーTリンパ球がBリンパ球を助けIgEを作ります。
ヘルパーTリンパ球には、1型ヘルパーTリンパ球(Th1)と2型ヘルパーTリンパ球(Th2)の2種類があり、Bリンパ球のIgE産生を助けるのがTh2でIgEの産生が過剰にならないように助けるのがTh1です。
本来はこの2つの働きがバランスよく行われていますが、アレルゲンが入ってきたことで過剰反応してしまうとこのバランスが崩れ、図で示すようにTh2の働きが強くなりTh1の働きが弱くなってしまいます。その結果、Th2の働きによってIgEが作られてヒスタミンが放出されくしゃみ、鼻水、眼の痒みなどのアレルギー疲状が出てしまいます。
アスタキサンチンには炎症物質であるロイコトリエンとプロスタグランジンを抑え、Th1とTh2のバランスを整える作用があり、これにより花粉等によるアレルギー症状を抑えます。
花粉症の方は、花粉症シーズンである1月〜5月まで薬を飲んでいますが、約半年間薬を飲み続けるのは大変で、またアレルギーの薬の多くは抗ヒスタミン薬のため、眠くなるなどの副作用があり、日常生活にも悪影響を与えます。