帯状疱疹は水痘(みずぼうそう)ウイルスによる感染症です。
子供の頃にかかった水痘ウイルスが水痘が治った後も
脊髄の神経節に潜んでいて、
何かのきっかけでこのウイルスに対する抵抗力が落ちてきた時に
神経節に潜んでいたこのウイルスが再び活性化することで帯状疱疹を発症します。
このため帯状疱疹は子供に少なく、成人や高齢者に多く見られます。
小さい水疱が神経の支配領域に沿って帯状に並んでみられ、その部分に強い痛みを伴うのが特徴です。
治療は皮膚の症状が現れてから5から7日目までに
ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を使用することで、
痛みや皮膚症状の改善だけでなく、後遺症の予防にもなります。
しかし人によっては痛みが残る場合があります。
これは皮膚の知覚神経が初期に障害され
その程度が高度の場合は半永久的な変性となった場合です。
これが帯状疱疹後神経痛であり、
持続するピリピリする、焼けるような痛みで大いに苦しむことになります。
このため水痘に対する免疫力が落ちる前に予防接種を受けることで
この帯状疱疹の発症を予防でき、帯状疱疹後神経痛で苦しむ様なことを避けることができます。