• HOME
  • 閉経後の女性に多い「反復性膀胱炎」

閉経後の女性に多い「反復性膀胱炎」

こんな症状、繰り返していませんか?

• トイレが近くなった(頻尿)
• 排尿のときに痛みや違和感がある
• 尿が濁っている、血が混じる
• 一度治ったと思っても、何度も繰り返す
このような症状が 半年以内に2回以上 起きている場合、「反復性膀胱炎」の可能性があります。

閉経後の女性はなぜ膀胱炎になりやすいの?

閉経後は、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下し、次のような変化が起こります。

エストロゲン低下による変化

影響

膣や尿道の粘膜がうすくなる

感染を起こしやすくなる

善玉菌(乳酸菌など)が減少

膣内の防御機能が低下

膀胱や尿道の筋力が低下

尿の残りやすさ → 細菌繁殖のリスク増加

 

さらに、加齢による免疫力の低下や排尿機能の衰えが重なることで、膀胱炎が繰り返しやすくなります。

治療と予防のポイント

✅ 治療
• 抗菌薬(細菌のタイプに合わせて)
• 腟内の乳酸菌を増やすサプリメント(LBフローラ)
• 症状に応じて、女性ホルモンの局所補充(膣用エストロゲン剤)
→ 粘膜の再生を促進し、再発防止に効果があります
• インティマレーザー(レノバレーズ)
→ 粘膜の再生を促進し、再発防止に効果があります


✅ 再発予防の生活習慣
1. こまめな水分補給(1日1.5〜2Lが目安)
2. 排尿を我慢しない(2〜3時間おきにトイレへ)
3. 性交渉後は排尿をする
4. 過度な洗浄を避ける(石鹸の使いすぎに注意)
5. 下半身の冷え対策をしっかりと

 

放置するとどうなるの?

繰り返しの膀胱炎を放置すると、
腎盂腎炎などの重い感染症につながることがあります。
がんとの鑑別が必要な場合もあります(特に血尿がある場合)。
再発を繰り返す方は、泌尿器科での専門的な検査や治療をおすすめします。