薬に頼らない片頭痛治療「プレミアムメソッド」
日常診療で頭痛はもっともよく遭遇する疾患の一つですが,そのなかでも片頭痛の有病率は8 .4%で、高血圧患者の罹病率にも迫る約840万人の存在が推定されています。
症状は脈打つように痛む発作性の頭痛で一か月に1~2回の頻度で発症し、時にはその痛みが3日以上も続くことがあり、日常生活に大きく影響する疾患となっています。 しかし決定的な治療法は見つかっておらず、投薬で鎮痛、予防するのが一般的となっています。
頭痛が起きた時になるべく早く頭痛を鎮めるための急性期治療ともうひとつは頭痛がある日もない日も毎日、薬を飲んで頭痛発作を起こりにくくし、また頭痛発作が起こっても軽くすむようにする予防療法です。
発作回数が月に数回以内で、片頭痛発作による生活への悪影響があまりなければ急性期治療を中心にします。発作回数が多い場合や、生活への影響が強ければ急性期治療と予防療法を組み合わせて治療をします。 いずれにせよ治療により治すと言うよりは症状を緩和して日常生活に対する影響を少なくするといった位置づけとなっています。
今回、当院ではドイツのサイメディクス社のプレミアムという機械を使った片頭痛治療を導入することになりました。 この機械は生体制御理論を活用し、細胞膜電位に作用します。
東洋医学における経穴(つぼ)をサイメディクス社が長年培ってきたデータを元に独自にプログラミングした微弱電流で刺激し、体内細胞の再活性、エネルギー的復元を行います。これにより片頭痛を治します。
治療は痛みがなく非侵襲で、電解ゲルを使用してプローブで皮膚の表面から身体の選択された領域を刺激するだけの簡単な施術です。
施術中は少しピリピリとした刺激がありますが、特に副作用はありません。
効果は長期に持続し、鎮痛剤を使用頻度が減り、中止できる場合もあります。
治療スケジュールはまず初日、2日目、その後1週間に1回,計12回の施術を行います。
治療の評価は頭痛の出現日数で行いますので、頭痛クリックというスマートフォンアプリをダウンロードして記録をお願いします。また日常生活への影響度を評価するアンケートも治療開始前、12 回終了後、12回終了1ヶ月後、2ヶ月後に施行します。
これにより治療薬を使用頻度を減少できています。
投稿者 PermaLink
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