メカノバイオロジーとは機械的な刺激が細胞の内部に変化を起こし、細胞の活動にどのような影響を与えるかという研究です。
組織に圧力、張力、剪断応力、浸透圧、静水圧が加わると細胞骨格を刺激しイオンチャンネルが開き、細胞に変化を生じます。
これを利用した治療がメカノセラピーです。
メカノセラピーを利用することで創傷治癒促進、アンチエイジング、Tissue Engineeringなどに応用可能です。
最近このメカノバイオロジーの研究で、皮膚を引っ張ることでマトリックスにつながる毛乳頭細胞が伸展されると、遺伝子発現を生じ発毛を促進する増殖因子が分泌されることが証明されました。
真空含浸発毛法はヘルメット状のものを頭部にかぶせて、2秒吸引して1秒で戻すというのを120回くらい行います。
この研究と同様、真空含浸発毛法も頭皮を繰り返し引っ張ることで毛乳頭細胞が刺激され、発毛を促進する増殖因子が出て発毛を促進するメカノセラピーといえます。
もちろん頭皮の血行促進と毛孔の閉塞が除去できるのも発毛に有効です。