院長ブログ
男のアンチエイジング
5月11日名古屋泌尿器科懇話会で帝京大学泌尿器科の准教授、井手久満先生の「男のアンチエイジング」という講演を聴いてきました。
男のアンチエイジングには男性ホルモンであるテストステロンが重要というお話でした。
テストステロンが低い方はメタボになる可能性が3倍になり、心不全や心血管疾患で死亡する率が33%高くなるそうです。
テストステロンが低下する原因は
加齢
ストレス
疲労
酸化ストレス
などがあります。
これらによるテストステロンの低下を予防するには
有酸素運動や筋肉トレーニングで内臓脂肪を減らし、BMIを下げメタボを改善することです。また睡眠を充分とることも重要です。
食事療法として牡蠣などに多い亜鉛、生ニンニクではなく加熱したニンニク、高蛋白食、ワインポリフェノールのレスベラトロールが良いようです。
亜鉛、レスベラトロール、プロテインなどはサプリメントで手軽に必要量を補えると思います。
また過度のアルコールはテストステロンを下げますので、ほどほどにしましょう。
最後に恐ろしい話も聴きました
まだ動物実験の話ですが、男性型脱毛症(AGA)の内服薬プロペシアをラットに飲ませると陰茎海綿体の線維化が生じEDになるということです。
このため20代のAGAにはプロペシアの投与は慎重にした方が良いようです。
前立腺肥大症の治療薬アボルブも同じことがいえます。
またプロペシアによりうつ症状が出る場合もあるそうです。
安全だと思われていたプロペシアもこれからは安易に処方できなくなります。
では陰茎海綿体が線維化してEDになってしまった場合どうすればよいでしょう?
薬では治す手立てはありません。
ED1000による低強度衝撃波治療がこの線維化を改善できる可能性があります。
本邦では2005年12月14日にプロペシアが発売され7年半、
すでにかなりの方が長期に内服されていると思いますので、
最近EDを自覚し陰茎海綿体の線維化が心配な方はぜひ診察におこし下さい。
名古屋 アンチエイジング 再生医療 佐井泌尿器科・皮フ科クリニック
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