院長ブログ
日本美容外科学会「尿失禁レーザー治療」
先週の火曜日、9月2日に診療が終わってから東京に行き
翌日から開かれた日本美容外科学会に一日だけ参加して来ました。
会長は注入療法の権威、征矢野進一先生でした。
会長講演では講演とともに、ハンズオンを行われ
注入療法の極意を見せていただけて
非常に勉強になりました。
診療の関係でたった一日の参加でしたが、
得ることが多く今後の日常診療に役立てようと思います。
機械展示では以前より興味があった尿失禁のレーザーが展示されていて
いろいろ情報を収集してきました。
このインティマレーザーは当院にもあるピクセル2940レーザーと同じエルビウムヤグレーザーですが、これを経腟的に照射することで腹圧性尿失禁を改善します。
腹圧性尿失禁は女性に多く、加齢や出産により骨盤底筋(尿道括約筋を含む)が緩むことでくしゃみや咳などで尿が漏れてしまう病気です。
インティマレーザーは腟前壁にフラクショナルにエルビウムヤグレーザーを照射し
タイトニングとコラーゲンの再合成を生じ、膣前壁を補強することで尿道の可動性の亢進を正常化することで漏れを治します。
現在腹圧性尿失禁に対しては手術療法が第一に選択され、世界的にもっとも実施されているのがTVTスリング手術です。TVTは前膣壁の尿道の中間部分に相当する前膣壁を小切開してここから恥骨の裏側を経由して下腹部にポリプロピレンのテープを通し尿道をしっかりと支持することで尿漏れを防ぐという手術法です。
TVT手術の欠点は術中に膀胱へ傷がついていないかを膀胱鏡で確認する作業が必要であること、テープ引き上げの調節が微妙なため、最近はTOT手術が試みられています。
TOT手術は骨盤臓器脱のメッシュ手術と同様に、閉鎖孔に尿道をささえるテープを通しますので内視鏡操作が不要で術後の排尿困難のリスクもすくない利点があります。
ただどちらも麻酔をして膣壁に切開を加えるため通常入院が必要となります。
これに対しインティマレーザーは腟口に麻酔のゼリーを塗って
レーザーを照射するだけなので治療も15分と非常に侵襲の少ない簡単な治療です。
治療効果は2から2年半ですが、手術と違って異物を入れるわけではないので
漏れが再発した時に気軽にまた行うことができます。
さらに膣前壁だけではなく、全周に行えば膣の若返りをはかることができます。
インティマレーザーはこんな方にお勧めです。
★出産前でも膣のゆるみの気になる方
★産後の体の変化にお悩みの方
★くしゃみや立ちあがった時の尿漏れが気になる方
★性生活の満足度をよりアップさせたい方
今後ご希望の方を集めて当院でデモを行う予定です。
つきましては腹圧性尿失禁でお悩みで手術をためらっている方に
インティマレーザーををもちいた尿失禁治療を無料で行いたいと思います。
募集人数は4〜5名
当院でデモを行う日に来院できる方
興味のある方は下記からお問い合わせ下さい。
http://www.saiclinic.com/inquiry/
名古屋 アンチエイジング 再生医療 佐井泌尿器科・皮フ科クリニック
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