院長ブログ
クールブライトアルティメットで花粉症の治療
スキンブライトニングに使用するクールブライトアルティメットが花粉症の治療に応用され、4月16日土に研修を受けました。
この治療は青色LEDによる光化学反応を応用しています。
耳鼻科領域では花粉などによるアレルギー性鼻炎に対してレーザー治療が行われていますが、この作用機序は熱により照射部位の蒸散とその周囲組織に蛋白熱変成が起こり、治療後2~4週間かけて粘膜の再生する過程で繊維化が起こります。このため、粘膜のアレルギー反応を惹き起こすレセプターの減少と鼻腺が減少するために鼻汁が減少し、知覚神経終末が減少するためにくしゃみが起こりにくくなり、粘膜の瘢痕収縮により鼻づまりが改善します。
この治療はビタミンB2を光感受性物質として利用します。
ビタミンB2を塗布した鼻粘膜や眼瞼結膜に青色LEDを照射し光化学反応で発生する活性酸素が組織にダメージを与えることでレーザー治療と同様の効果が得られます。
ビタミンB2ジェルを鼻腔内に塗布
青色LEDを照射
左右それぞれ10分間照射します。
レーザー治療の場合は術後10日目ごろまでかさぶた状の鼻汁が出やすくなるのが欠点ですが、青色LEDによる治療の場合は治療後のダウンタイムはほとんどありません。
またレーザーの場合はアレルギー性結膜炎を治療できませんが、青色LEDの場合は眼瞼結膜の治療も可能となっています。
ビタミンB2の点眼薬を点眼して、アルミ製のカバーで瞳孔を保護して照射します。
照射時間は両眼で5分です。
照射によりビタミンB2から蛍光を発しています。
目頭と目尻の部分が白く光っています。
治療効果は2日後から実感できるようになり、数ヶ月持続します。
この日は院長の私とスタッフの一人が体験しました。
他のスタッフでも検証して、良い結果が出れば治療メニューに加えようと思います。
投稿者