院長ブログ
血液オゾン療法体験
3月のオゾン療法マスタートレーニングコースを受講して約1ヶ月たちましたが、4月22日に当院で血液オゾン療法を体験しました。
点滴ボトルに100ml採血して、下記の機械を使って100mlのオゾンを混和します。
下の写真は混和した直後です。ボトル内のオゾン化された血液は鮮紅色になっていますが、チューブ内はオゾン化されていないのでやや黒っぽいです。
このオゾン化した血液を血管内に戻します。
血液オゾン療法はあらゆる病気に効果があるとセミナーで聴きました。
ではオゾンはどのように作用しているのでしょうか?
人体は酸素を利用して生きています。
酸素は重要な栄養源ですが、取り込むことより効率よく利用することが重要です。
年齢により酸素の利用効率が悪くなり、利用率の低下は局所的にも全身的にも起こります。
酸素利用率が低下すると
労作寺呼吸困難、慢性疾患、運動耐用能低下、脱力、寒冷過敏性、疲労、体温低下、全身痛 などの症状が出てきます。
酸素利用率の低下と疾患の関係についてはたくさんの文献が出ています。
呼吸で身体に取り込まれた酸素の90%はミトコンドリアで利用されています。 ミトコンドリアの最も重要な機能はその酸素を使って成長や生存のためのエネルギー(ATP)を作ることです。
酸素利用率が低下するとミトコンドリアの機能低下につながり、エネルギー産生が低下し、病気の原因になるといわれています。ひとつの細胞内には3000のミトコンドリアがあり、すべてを合わせると体重の10%を占めています。これが生命を維持するのに重要な働きをしています。ミトコンドリアは一定ではなく常に変化していて、運動後に増えることが知られています。
またミトコンドリアは甲状腺ホルモン(T3)によってコントロールされているので、甲状腺機能の低下はミトコンドリア機能低下につながります。
そしてこのミトコンドリアの機能不全がすべての病気の原因の一つになっています。
ではどのように病気につながるのかですが、ミトコンドリアの機能低下でエネルギーが産生されないとフリーラジカル(活性酸素)が体内で過剰に作られ、これが病気の原因になるのです。
オゾン療法は酸素利用率を高めることで、酸素利用率の低下が主原因である変性疾患、加齢、自己免疫疾患、癌などのあらゆる疾患の治療が可能になります。
もちろんアンチエイジングにも最適です。
オゾン療法には血液オゾン療法以外にも関節腔や直腸、膀胱などへの腔内注入があります。
今回は血液オゾン療法を体験しました。
採血から点滴終了まで約30分くらいで、自分の血液をオゾン化して戻すだけなので、何の副作用もありませんでした。
文献上の副作用発生率も0.006%と非常に安全な治療です。
1回しか行いませんでしたがその日から眠りが深くなり、点滴する前より熟睡できたような気がしました。
名古屋 アンチエイジング 再生医療 佐井泌尿器科・皮フ科クリニック
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