CBDオイルによるアトピー性皮膚炎治療
カンナビノイドは一年草の麻に含まれる成分で104種類の生理活性物質の総称です。
その中で最も有名な成分がCBD(カンナビジオール)とTHC(テトラヒドロカンナビノール)です。
THCはその精神作用のため規制されており、本邦で使用可能なのはCBDを始めとするTHC以外のカンナビノイドです。なかでも最も研究が進んでいるのがCBDです。
最近の研究で人の体内には内因性カンナビノイド・システムという体調を調節する機能(ホメオスターシスを維持する機能)があることが分かってきました。人体内のカンナビノイドが足りなくなると病気や体調不良の原因になり、癌,認知症、糖尿病(2型)、心臓病、自己免疫疾患や、統合失調症、自閉症スペクトラムなどの精神疾患に悪影響する可能性があると言われています。
同様の内因性物質にはビタミンやホルモンなどがあり、これが減少して病気になった場合は合成したものを補うことにより治療に用いられます。
これと同じようなシステムが内因性カンナビノイド・システムです。
内因性カンナビノイド・システムは皮膚においては免疫反応と神経系の反応を促進します。このためカンナビノイドの欠乏は皮膚の構造に影響を与え、皮膚と皮下組織の疾患が増える可能性があります。
カンナビノイドの作用
① 内因性カンナビノイド・システムの働きを助けることで体内にある複数の臓器に効果を与えます。
② 麻に含まれるテルペノイドがカンナビノイドの皮膚への吸収を高めます。
③ 抗菌剤が効かなくなる耐性菌の出現を予防します。
④ 単体ではなく複数のカンナビノイドが含まれることで特定のカンナビノイドの副作用を打ち消します。
皮膚疾患への効果
湿疹や乾癬などの慢性の皮膚疾患、また接触性皮膚炎などの急性の皮膚疾患はいずれも、発疹、掻痒、感染のリスクの増大、精神的なストレスなどが伴います。また皮膚炎の症状は免疫反応によって悪化することがよくあります。研究によれば、CBDが持つ抗炎症作用と鎮痛作用は、こうした症状を軽減させる可能性があります。CBDにはまた、ケラチン生成細胞(角化細胞)の増殖を阻害する作用があり、乾癬をはじめとする皮膚疾患の治療に有効である可能性も裏付けられています。さらに、皮膚炎に伴う精神的なストレスをCBDが軽減して、症状を緩和し患者の不安やうつ症状を和らげるということもわかっています。
カンナビノイドの副作用
大麻というと精神に対する副作用が懸念されますが、カンナビノイドは精神活性成分であるTHCを含まない大麻の茎や種子から抽出した成分だけからなっています。
現在のところ明らかな副作用は認めていません。
当院のカンナビノイド治療には内服2種類と外用(クリーム)があります。
CBDソフトジェルカプセル(1カプセルあたり50mg含有) 30カプセル15,000円(税別)
CBDオイル独特の味や香りがしないため、飲みやすくなっています。
作用時間は舌下より長めになります。
CBDオイル(CBD MED 2700:10%カンナビノイド含有30ml) 24,000円(税別)
舌下するため吸収が速く効果が出るまでの時間が短く即効性がありますが、作用時間は内服よりやや短くなります。
CBDクリーム 30g 5,000円(税別)
皮膚疾患の場合、直接皮膚に働くため効果が自覚しやすいです。
被髪部以外は全身に使用できます。
被髪部以外は全身に使用できます。
保険外診療になりますので、
初診料3,000円 再診料1.000円が別途、必要になります。
いずれも税別です。
遠方の方はオンライン診療(ビデオ通話等)で処方することも可能です。
ご希望の方は下記から問診票を記載すれば購入可能です。
注意
保険外治療薬になります。
副作用:まれにかぶれる場合があります。
本品は麻の茎から抽出した成分を含有した外用剤です。
米国Nerovana社で製造されたTHCを含まないCBDをクリームに配合したもので、我が国法律に則って輸入した合法のものです。
日本国内では同様の効果を持った薬剤はありません。
海外ではTHCを含んだものも合法の国もあり、一般的に市中で購入できるクリームで、大きな副作用は認めていません。
投稿者 PermaLink
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