HOME GSM(閉経関連尿路性器症候群) GSM(閉経関連尿路性器症候群) GSMとは閉経関連尿路性器症候群のことで、閉経・治療・体質などにより、女性ホルモンが低下したために起こる尿路、性器症状を呈する症候群です。 閉経により女性ホルモン(エストラジオール)は約30歳のピーク時の10分の1程度になります。 このホルモン減少に伴い外陰部や膣の乾燥、不快感、頻尿、尿失禁、反復性膀胱炎、性交時の痛みなどを生じます。 閉経後のフェムゾーンの変化 女性ホルモンの低下 → 尿道、腟前庭、膣粘膜の萎縮→ 粘膜の乾燥→ 常在菌である乳酸菌類の減少→ 粘膜のpHの上昇(酸性から塩基性へ)→ 粘膜の防御力の低下→ 反復性膀胱炎、腟炎、骨盤底障害の悪化→ 頻尿、尿失禁、乾燥、かゆみ、性交痛 等 反復性膀胱炎 閉経後、頻回(6か月に2回以上または1年間に3回以上起こる)に膀胱炎を繰り返していませんか? 閉経後の女性では、ホルモンバランスの影響で膣内の乳酸菌が減少し、かつ変化すると言われ、膣内に尿路病原性大腸菌が定着し、膀胱炎を繰り返すといわれています。 GSMの症状の頻度 尿失禁21.7% 、頻尿20.0%、かゆみ16.5%、臭い15.6%、その他、膣の緩み、乾燥、灼熱感が続きました。そして性生活がある方の20.6%に性交痛を認めました。 太田ら、Online survey of genital and urinary symptoms among Japanese women aged between 40 and 90 yearsより引用 GSMの治療 フェムゾーンの保湿 保湿ジェル フェムゾーンの乾燥を予防するために保湿ジェルを使用します。 入浴時の洗浄も、洗いすぎないように注意します。 最近はフェムゾーン専用の洗浄剤や保湿ジェルに、粘膜を再生させる美容成分を配合したものもあります。 ご自身の症状にあったものを選択する必要があります。 性交痛があるかたは、性交時に潤滑ゼリーを使用することをお勧めします。 当院でお勧めしている アプローラDジェル(フェムゾーン美容液) 女性のデリケートな悩みに寄りそうジェル状保湿液。潤い、引き締め、ハリ、柔軟性、芳香性を与えます。 デリケートゾーン※1の“気になる”にアプローチした厳選成分を配合。「γ-デカラクトン」がふわっと、ほのかに芳香性を与えます。保湿成分の「ナールスゲン®※2 」、収れん成分の「クエルクスインフェクトリアムシコブエキス」、整肌成分の「カキタンニン」が健やかな肌へと導きます。 アプローラDジェルの購入はこちら ホルモン補充療法(全身、局所) 全身療法ホルモン補充全身療法にはエストロゲンを補充するための、のみぐすりと皮膚から吸収させる貼りぐすりや、塗りぐすりがあります。 この場合、子宮のあるかたは、子宮体癌を予防するために、黄体ホルモンという女性ホルモンを一緒に使用する必要があります。 ホルモン補充局所療法はフェムゾーンの症状の改善のために、使用します。腟坐薬(エストリオール製剤)やエストロゲン製剤(腟錠・クリーム剤・軟膏剤)などがあります。いずれも症状に合わせて使用します。 運動療法 運動療法の目的はフェムゾーンや骨盤内の血流改善です。家庭で行うための、骨盤底筋トレーニングを指導します。家庭での、トレーニングがうまくできない場合や継続出来ない場合には保険がい診療になりますが、クリニックで行う、磁気刺激療法があります。インティマウェーブは着衣のまま椅子に座るだけで、骨盤底筋が鍛えられ、血流も改善します。 1.骨盤底筋トレーニング指導(ホームケア) 2.磁気刺激療法 インティマウェーブ(着衣のまま椅子に座るだけで骨盤底筋が鍛えられ、血流も改善します) 保険外診療になります。 インティマウェーブについてはこちら レーザーなどのエネルギーデバイスによる治療 保険外診療になりますが、エネルギーデバイスを用いた治療として、インティマレーザーと膣ハイフがあります。インティマレーザーは尿道や膣の粘膜の再生と膣の引き締めに効果があり、これにより、頻尿、尿失禁、反復性膀胱炎、骨盤臓器脱などの改善を期待できます。 膣ハイフは膣へきを厚くし、引き締めることで、膣のゆるみ、尿失禁や骨盤臓器脱などを改善します。 インティマレーザー レーザー治療による尿道・膣粘膜の再生・膣の引き締め →頻尿、尿失禁、性交痛、反復性膀胱炎、骨盤臓器脱などの改善 インティマレーザーについてはこちら 膣ハイフ ヨニハイフによる膣の引き締め →膣のゆるみ、尿失禁、骨盤臓器脱の改善 膣ハイフについてはこちら 動画で解説「GSM」